社会人の平均勉強時間はわずか7分
勉強する人としない人で広がる大きな差
近年、「社会人になってから勉強するかどうか」で将来のキャリアや収入に大きな差が生まれると言われています。実際、日本では学生を終えて社会人になると、勉強の習慣が急激に減ってしまう人が多いという現状があります。
そこで今回は、日本の社会人の勉強事情をデータを交えてご紹介しながら、なぜ社会人こそ勉強を続けることが大切なのかについてお伝えしていきます。忙しい日々の中でも、少しずつ学びを習慣化することで、将来の可能性を大きく広げることができるはずです。
社会人の平均勉強時間は1日わずか7分
まず、日本の社会人がどれくらい勉強しているのかを見てみましょう。
総務省統計局が実施した「令和3年社会生活基本調査」によると、社会人が学習・自己啓発・訓練に費やす時間は1日平均わずか7分という結果が出ています。
ここで注意したいのは、この7分という数字には、会社の研修や趣味として行う学習時間は含まれていないという点です。例えば料理が好きで料理の勉強をする時間などは含まれておらず、あくまで自分の成長のための自己啓発としての学習時間が対象となっています。
さらに驚くべきことに、社会人の中で**勉強をしている人は約5%、勉強していない人は約95%**というデータもあります。つまり、多くの社会人は勉強時間が「0分」であり、一部の人が学習している時間によって平均7分という数字になっているのです。
この学習時間は、世界の先進国と比較しても非常に少ない水準と言われています。つまり、日本では社会人になった途端に勉強をやめてしまう人が非常に多いという現状があるのです。
年収が高い人ほど勉強しているという事実
一方で、興味深いデータがあります。それは「年収が高い人ほど勉強している」という傾向です。
総務省の家計調査(2020年)によると、年収が高い世帯ほど書籍に費やす金額が多いという結果が出ています。つまり、収入が高い人ほど自己投資として学習にお金を使っている傾向があるのです。
さらに、パーソルキャリア株式会社が2019年に行った読書に関する調査では、ビジネス書をよく読むと答えた人の割合は以下のようになっています。
- 年収1000万円の社会人:26.6%
- 年収400万〜500万円の社会人:8.5%
この結果からも分かるように、年収が高い人ほど積極的に学びを続けていることが分かります。
実際、経営者や仕事で成果を出している人ほど、本を読んだりセミナーに参加したりするなど、継続して勉強をしているケースが多く見られます。また、企業の研修などで「仕事ができる人」と評価されている人ほど、自分の時間を使って学習している傾向があります。つまり、見えないところで努力を続けている人が多いということです。
社会人が勉強するべき3つの理由
社会人が勉強する目的は、単に年収を上げることだけではありません。ここでは、社会人が学び続けるべき理由を3つご紹介します。
1. 自分の人生を主体的に生きるため
かつての日本では「終身雇用」が当たり前でした。しかし、現在は働き方が大きく変化し、同じ会社で一生働くという時代ではなくなっています。
そのため、自分のキャリアを自分で築いていく必要があります。新しい情報やスキルを常に学び続けることで、自分の人生を主体的に選択できるようになります。
2. 人生の選択肢が広がる

スキルアップやキャリアアップを目指す場合、どんな職種や業界であっても学び続ける姿勢が欠かせません。勉強によって専門性が高まると、転職や独立、副業など、さまざまな選択肢が広がります。
3. 視野が広がる
勉強は仕事に関する知識だけではありません。経済や社会の動き、ITや語学など幅広い分野を学ぶことで、物事の見方や考え方が変わります。
さらに知識が増えることで話題も豊富になり、人としての魅力を高めることにもつながります。
社会人はどのような勉強をしているのか
では、実際に勉強している約5%の社会人はどのような学習をしているのでしょうか。主に次の3つに分けられます。
1. 仕事に関連する勉強
パソコンスキルやマネジメント、専門知識など、現在の仕事に直接役立つスキルを学びます。
2. 教養を身につける勉強
英語や経済、ITなど、幅広い知識を身につけるための学習です。
3. 資格取得の勉強
簿記やTOEICなど、資格取得を目指して勉強する人も多くいます。
学習方法としては、書籍やYouTube、オンライン講座、学習アプリなどを活用するケースが増えています。また休日にはセミナーや講演会に参加する人もいます。

勉強を続けている人たちは「今」だけを見ているのではありません。10年後、20年後のキャリアを見据えて、今何を学ぶべきかを考えて行動しているのです。
忙しい社会人が勉強時間を作る方法
「社会人は忙しいから勉強する時間がない」と思う方も多いかもしれません。しかし、日常生活の中には意外と多くの隙間時間があります。
例えば次のような時間です。
- 通勤時間
- 昼休みの数分
- 入浴後のリラックスタイム
- 寝る前の10分
このような隙間時間を活用すれば、無理なく勉強を習慣化することができます。
また、勉強を続けるためには「いつ、どこで、どのように勉強するか」を具体的に決めておくことが大切です。
多くの社会人は、平日の20時〜24時の間に学習しているというデータもあります。仕事から帰宅した後でも、自分の目標のために学習時間を確保しているのです。
学生時代の勉強はテストのために「やらされるもの」だったかもしれません。しかし社会人の勉強は、自分の理想の未来のために行うものです。目的を明確にすることで、勉強は苦しいものではなく、自己成長を楽しむ時間へと変わっていきます。
勉強習慣があなたの市場価値を高める
先ほどのデータからも分かるように、勉強している社会人は少数派です。だからこそ、学び続けることは大きなチャンスでもあります。
仮にこれまで勉強習慣がなかったとしても、今日から始めれば「勉強している5%」の仲間入りをすることができます。

最初は小さな一歩でも構いません。
- 英単語を1つ覚える
- 本を数ページ読む
- 動画で10分学ぶ
このような積み重ねが、やがて大きな成長につながります。そして自己成長は、仕事での評価や信頼、さらには収入アップにつながる可能性もあります。
多くのプロフェッショナルが活躍できている理由は、見えないところで努力を続けているからです。仕事が終わった後の時間を使い、自己啓発に取り組んでいることを忘れてはいけません。
まとめ
今回ご紹介した社会人の勉強事情をまとめると、次の通りです。
- 社会人の1日平均勉強時間は約7分
- 勉強している社会人は約5%
- 年収が高い人ほど勉強習慣がある
- 勉強を続けるためには目的を明確にすることが重要
日々コツコツと学び続ける人と、全く勉強しない人では、時間が経つにつれて大きな差が生まれていきます。
しかし、これまで勉強してこなかったからといって焦る必要はありません。今日から少しずつ学び始めればよいのです。
まずは生活の中に、ほんの数分でも「学びの時間」を取り入れてみてください。小さな習慣の積み重ねが、未来の自分の可能性を大きく広げてくれるはずです。