【発達障害】ママ友付き合いが辛すぎる…理由と対応方法を解説【ADHD/ASD】

ママ友付き合いがつらいあなたへ──もしかすると、その背景には発達障害の特性があるかもしれません

子どもが成長し、幼稚園や小学校に通うようになると、多くのお母さんが直面するのが「ママ友付き合い」という人間関係です。
最初は子どものためと思って関わり始めたものの、いつの間にかストレスを感じるようになっていた……。
そんな経験をしている方も少なくないのではないでしょうか。

実は、発達障害の特性を持つ方にとって、ママ友との関わりが特につらく感じられる理由がいくつかあります。
この記事では、発達障害のある人がママ友付き合いを苦手としやすい背景と、その中で少しでも心を軽くするための工夫についてお話ししていきます。

発達障害の人がママ友付き合いをつらく感じる理由

1.井戸端会議が苦手

子どもが小学校低学年くらいまでの時期、公園や児童館などで子どもを遊ばせながら、自然とママ同士が集まって会話をする「井戸端会議」。
これがどうしても苦手だと感じる方は少なくありません。

1.井戸端会議が苦手

その理由のひとつに、複数人でのコミュニケーションの難しさがあります。
発達障害の特性を持つ人の中には、「誰の話を聞けばいいのか分からない」「会話のテンポについていけない」「今話していいのか判断が難しい」と感じる方が多くいます。
また、会話の内容が目的のない雑談、いわゆる“女子トーク”になりがちなのも、ストレスを感じる要因の一つです。

発達障害の傾向を持つ人は、男女に関係なく“目的志向的”な脳の働きをしていることが多く、「意味のある話」を好む傾向があります。
そのため、ただの雑談や共感ベースの会話に居心地の悪さを覚えることがあるのです。

さらに、井戸端会議では「空気を読む」「相手の感情を察する」「あいまいな表現を理解する」といった、高度なコミュニケーションスキルが求められます。
これらは発達障害のある人にとって負担の大きい行動であり、会話に参加するだけでエネルギーを消耗してしまうことも少なくありません。

2.子どもを通して関わらざるを得ない

ママ友関係は、もともと親同士が仲良くなったから生まれるものではなく、子ども同士のつながりから自然と発生する関係です。
「子どもが仲良しだから」「一緒に遊びたいと言うから」という理由で、親同士が交流せざるを得ない状況になることも多いでしょう。

2.子どもを通して関わらざるを得ない

しかし、相手のママが自分に合う人とは限りません。
むしろ「ちょっと苦手だな」「話が合わないな」と感じながら付き合っているケースも少なくありません。
それでも「自分がうまくやらないと、子ども同士の関係まで悪くなるかもしれない」と考えてしまい、無理に関係を維持しようとする方も多いのです。

特に発達障害のある方は、人間関係に対して真面目で責任感が強い傾向があり、「自分がちゃんとしなければ」と必要以上に頑張ってしまうことがあります。
その結果、ストレスや不安を抱え込みやすくなり、「ママ友付き合い」が大きな負担になってしまうこともあります。

3.気をつけることが多すぎる

ママ友との関係では、「場の空気を乱さないように」「相手を不快にさせないように」といった気配りが求められます。
そのため、発達障害のある人にとっては非常に高いコミュニケーション能力を要求される場となりがちです。

発達障害の特性から、「悪気なく言った一言で相手を傷つけてしまう」「相手の表情から感情を読み取れない」といったことが起こることもあります。
そのたびに「自分の言い方が悪かったのかも」「嫌われたかもしれない」と自分を責め、関係に自信をなくしてしまう人も少なくありません。

また、「地雷を踏まないように」「顔色を伺いながら話そう」と意識しすぎるあまり、会話そのものが緊張の連続になってしまうこともあります。
その結果、「ママ友との時間=疲れる時間」となってしまい、家に帰るころにはぐったりしている……という方も多いのではないでしょうか。

発達障害の人がママ友と上手に付き合うための工夫

では、そんな中で少しでもストレスを減らし、穏やかにママ友と関わるにはどうすればよいでしょうか。
ここでは、実践しやすい3つの方法をご紹介します。

1.子どもと遊ぶ時間を活用する

1.子どもと遊ぶ時間を活用する

公園や広場でのママ友タイムが苦痛に感じる場合は、子どもと積極的に遊ぶことをおすすめします。
子どもと遊ぶことで自然と会話の輪から距離を置ける上に、「ちゃんと子どもを見てくれている」と周囲から好印象を持たれることもあります。

もちろん、ずっと子どもとだけ関わる必要はありません。
時々ママたちの輪に戻って挨拶を交わしたり、軽く会話に加わったりすることで、無理のない範囲でバランスを取ることができます。
この方法なら、自然な形で「井戸端会議から少し離れる時間」を確保できるでしょう。

2.自分の中で“境界線”を持つ

ママ友付き合いをスムーズに続けるためには、**「どこまで関わるか」「どんな話題まで話すか」**という自分なりのラインを持つことが大切です。
あらかじめ自分の中で話す範囲やトピックを決めておくことで、不要なトラブルやストレスを減らすことができます。

たとえば、「学校や子どもの話題」「最近行ったお店の話」「テレビや天気の話」など、無難で安全な話題をいくつか準備しておくと安心です。
深い話やプライベートな内容は、相手との関係が自然に深まってからで十分です。
「無理をしない範囲で、浅く穏やかに関わる」ことを意識するだけでも、心の負担はぐっと軽くなります。

3.必要以上に自分を責めない

ママ友付き合いがうまくいかなくても、あなたが悪いわけではありません。
発達障害の特性から人間関係に難しさを感じるのは自然なことですし、発達障害がなくてもママ友関係で悩む人はたくさんいます。

ママ友付き合いは、長くてもせいぜい子どもが中学校に上がるまでの数年間です。
子どもが成長すれば、親が関わらなくても子ども同士で遊びに行くようになり、自然とママ同士の関係も希薄になっていきます。

今、無理に頑張って関係を保とうとするよりも、**「あと少しの期間だけ、できる範囲で」**と考える方が現実的です。
そしてその中で本当に気の合う人がいれば、それはもはや“ママ友”ではなく“友人”として自然に残っていくはずです。

3.必要以上に自分を責めない

さいごに

ママ友付き合いは、子どものために避けられない一面もあります。
けれども、無理をして自分をすり減らす必要はありません。

発達障害の特性によって人間関係を難しく感じることは決して珍しいことではなく、あなたの人格の問題でもありません。
大切なのは、「自分のペースで関わる」「距離をとってもいい」「無理をしない」という3つの意識です。

ママ友付き合いは、あなたの人生のほんの一時期の出来事。
すべてを完璧にこなそうとせず、“今の自分ができる範囲”を認めてあげることが、心を守る第一歩です。