発達障害と眠気の関係 ― ADHDに多い睡眠の困りごとと対策
発達障害と眠気のつながり
発達障害のある方の中でも特にADHDでは、睡眠に課題を抱える人が多く、日中の強い眠気に悩まされるケースが少なくありません。研究によると、ADHDの方はそうでない人に比べて約1.9倍眠気を強く感じやすいと報告されています。
この眠気は「集中力の低下」と混同されることも多く、実際には眠気そのものがパフォーマンスを下げている可能性もあります。
睡眠障害や過眠症との関係

ADHDの方では睡眠障害の合併率が高く、さらに3〜4割がナルコレプシー(過眠症の一種)を併発しているという研究もあります。ナルコレプシーの特徴は以下の通りです。
- 強い日中の眠気
- 突然眠ってしまう
- 体の力が急に抜ける
このような症状は、仕事の場面で大きな支障を及ぼします。会議中や商談中に眠ってしまう、ミスが増える、あるいは運転や危険作業の職種では従事が難しいなど、職種の選択にも影響します。
対策のポイント
眠気への対処としては以下の方法が考えられます。

- 医療機関の受診
- 症状を相談し、必要に応じて薬を服用することでコントロールできるケースもあります。
- 生活習慣の改善
- 就寝・起床時間を一定に保つ
- シフト制や交代勤務を避け、規則正しいリズムで生活する
- 職場での工夫
- ラジオ体操やストレッチを定期的に取り入れる
- 短時間の仮眠を許可してもらう
- 危険を伴う作業を避ける
- デスクワークで眠気が強い場合は、業務内容を調整する
- 職場選びの工夫
- 突然眠ってしまうことを全面的に許容してくれる会社は少ないため、できるだけ自分の特性に合った職場を探すことも重要です。
まとめ

発達障害と眠気の関係は、単なる「だらけている」や「集中できない」とは違い、医学的な背景を持つ深刻な課題です。医療的な対応や生活習慣の見直し、職場での配慮を組み合わせることで、より働きやすい環境を整えていくことが大切です。