パニック障害になりやすい人の特徴6選【精神疾患】

パニック障害_なりやすい人の特徴

近年、心の健康に関する問題が社会的にも広く注目されるようになり、その中でも「パニック障害」は多くの人にとって身近な精神疾患のひとつといえます。
厚生労働省などの統計によれば、パニック障害は人口のおよそ100人に1人が経験するといわれ、決して稀な病気ではありません

この記事では、パニック障害とはどのような障害なのか、またどのような人が発症しやすいのかを丁寧に解説していきます。ご自身やご家族、あるいは身近な方の理解を深める一助となれば幸いです。

パニック障害とは?

パニック障害とは?

パニック障害は「不安障害」の一種で、大きく分けて以下の三つの症状が特徴です。

1.パニック発作

突然、激しい動悸や息苦しさ、めまい、手足のしびれなどが現れ、「このまま死んでしまうのではないか」と感じるほどの強い恐怖に襲われます。

2.予期不安

「また発作が起こるのではないか」という強い不安が日常生活を支配し、常に緊張を強いられるようになります。

3.広場恐怖

発作が起きたときに逃げられない、または助けを得られない状況を避けるようになり、電車やバス、人混みなどを恐れる傾向が強まります。

パニック障害は症状のつらさだけでなく、外出を控えがちになったり、人との関わりを避けてしまったりするため、生活の質が大きく損なわれやすい疾患です。また、精神的な落ち込みからうつ病を併発することも多く、合併率は50〜65%にのぼるとされています。

パニック障害になりやすい人の特徴6つ

パニック障害は誰にでも起こり得る病気ですが、特に発症しやすい傾向を持つ人にはいくつかの共通点があります。ここでは6つの特徴を紹介します。

1. 精神的に追い詰められている人
1. 精神的に追い詰められている人

仕事や家庭、育児、介護など、常に何かに追われているような状況にある人は、強いストレスを抱えやすくなります。

長期にわたる精神的な緊張やトラブルは、心に大きな負担を与え、不安を引き金としてパニック障害の発症につながることがあります。

2. 真面目で完璧主義な人

責任感が強く、物事を完璧にこなそうとするタイプの人は、自分自身に大きなプレッシャーをかけがちです。

思うように成果が出なかった場合に強く自分を責める傾向もあり、心身の疲弊からパニック障害やうつ病に発展しやすいといわれています。

3. 人間関係でストレスを感じている人

職場の人間関係、家庭内の不和、友人関係のトラブルなど、人との関わりから生じるストレスはとても大きなものです。

こうしたストレスが積み重なると、心のバランスを崩し、パニック障害が引き起こされるケースがあります。

これら最初の3つの特徴は、誰にでも当てはまる可能性があるため、パニック障害が「100人に1人」と比較的多くの人に見られるのも納得できるでしょう。

4. こだわりが強い人

自分なりのルールやこだわりを大切にする人は、それが崩れたときに強い不安を感じやすい傾向があります。

「自分の思い通りにいかない場面」でパニック状態になりやすく、発症の一因となることがあります。

5. 感受性が高い人
5. 感受性が高い人

共感力が強く、他人の感情に敏感に反応してしまう人は、周囲のネガティブな感情を自分のことのように受け止めやすい傾向があります。

この「感受性の高さ」は決して悪いことではなく、むしろ人間関係において大切な資質です。
しかし、過剰に影響を受け続けると大きなストレスとなり、パニック障害のリスクを高めます。

大切なのは、他人の感情を受け止めた後に「自分なりのリセット方法」を見つけることです。
例えば、帰宅後に趣味やリラクゼーションで気持ちを切り替える習慣を持つことが有効です。

6. 肉体的な疲労を抱えている人

睡眠不足や過労といった身体的な疲れは、心の健康にも直結します。体調不良が続くと精神的にも余裕を失いやすく、結果としてパニック障害の発症につながることがあります。

認知の歪みと治療の鍵

パニック障害の治療において重要な概念の一つに「認知の歪み」があります。

例えば、電車に乗っているときに偶然貧血を起こし、その経験から「電車に乗ると必ず貧血になる」と思い込んでしまうケースがあります。
実際には電車そのものが原因ではなく、あくまで「たまたまその場で起きた出来事」に過ぎないのですが、脳内で「電車=危険」という誤った結びつきが固定されてしまうのです。

このような認知の歪みを修正し、「実際には電車に乗ることと発作は必ずしも関連していない」と正しく理解することが、回復に向けて大切なステップとなります。

まとめ

まとめ

パニック障害は特別な人だけがかかる病気ではなく、誰にでも起こり得る身近な精神疾患です。

精神的な追い詰められやすさ、真面目さや完璧主義、人間関係のストレス、こだわりの強さ、感受性の高さ、そして肉体的疲労など、いずれも多くの人が抱えやすい特徴であることから、発症は決して珍しくありません。

しかし一方で、こうした特徴を持つ人でも必ず発症するわけではなく、ストレスをうまく解消したり、認知の歪みを修正したりすることで予防や改善が可能です。
パニック障害に関する正しい知識を持ち、心と体の両面からバランスを整えることが、健康的な日常生活を送るうえで大切だといえるでしょう。