カサンドラ症候群とは?特徴・原因・対処法を解説
発達障害、とくに ASD(自閉スペクトラム症) のパートナーや家族と関わる中で、深刻なストレスを抱え、心身に不調をきたしてしまう状態を 「カサンドラ症候群」 と呼びます。正式な病名ではなく「状態」を示す言葉ですが、当事者は周囲に理解されにくく、大きな苦しみを抱えることが少なくありません。
カサンドラ症候群とは
- ASDのパートナー・家族とのコミュニケーションが噛み合わず、孤独感や無力感に陥る。
- その結果、うつ病・不眠・頭痛・ホルモン異常・パニック発作・自己肯定感の低下 などが生じる。
- 夫婦関係でよく起こるが、親子・兄弟・職場関係でも発生例がある。
- ASDは男性に多いため、カサンドラ症候群を抱えるのは女性が多い傾向にある。
なりやすい人の特徴

- 真面目で几帳面
- 面倒見がよい
- 完璧主義
こうした人ほど「しっかりした関係を築きたい」と思うため、相手とのすれ違いが深刻になりやすい。
よく見られる状況

- パートナーと気持ちが通じない、会話が噛み合わない
- 家事や子育ての責任を共有できない
- 相談しても「夫なんてそんなもの」と理解されない
- 第三者との人間関係にも影響が出る
- 離婚や別居を考えるほど追い詰められる
対処法(4つのポイント)
- ASDへの理解を深める
- ASDの特性を学ぶことで「わざとではない」と理解でき、気持ちが楽になる。
- 本や体験談、インターネット情報が有効。
- 支援機関・医療機関を頼る
- 発達障害者支援センターや精神科・心療内科に相談。
- 自助グループやSNSコミュニティで同じ悩みを共有するのも効果的。
- 生活のルールを作る
- 考え方や行動の違いをすり合わせ、家庭内でルールを設定する。
- ASDの人はルールが明確なら守りやすいという特性を活かせる。
- 距離を置く・関係性を変える
- 心身の不調が重い場合は別居や離婚も選択肢。
- 離婚は合意がなければ難しく、弁護士への相談が必要。
まとめ

カサンドラ症候群は、「ASDのパートナーとの関係」+「自分の心身の不調」 が重なって生じる深刻な状態です。
重要なのは、
- ASDの特性を理解すること
- 信頼できる相談先を持つこと
- 自分の心身を守ること
一人で抱え込まず、支援機関や専門家、自助グループを活用することが回復の第一歩です。