家族がメンタル不調になったときの対応について
1. まずは状況を受け入れる
家族がメンタル不調になった場合、まず最初に求められるのは「受け入れる」ことです。この受け入れがないと、関わり方に影響を与え、ご本人を支えることが難しくなります。
メンタル不調とは?
メンタル不調とは、何らかの精神疾患に伴う精神的な不調を指します。例えば、
- うつ病
- 適応障害
- 統合失調症
- 躁うつ病
など、さまざまな疾患があり、それぞれ異なる特徴を持っています。
2. 家族が取るべき対応の方向性
家族としてどのように対応すべきかを整理すると、以下のポイントが挙げられます。
- 穏やかに接する(High-EEを避ける)
- 本人の「疾患受け入れ」を助ける
- 病気について学びつつ、本人と協力して対応する
- 緊急対応や枠組みの設定を行う
1. 穏やかに接する(High-EEを避ける)
High-EE(Emotional Expressed)とは、本人に対する強い感情的な表現(批判的な発言、敵意ある態度、巻き込まれての発言など)を指します。これは症状を悪化させる要因となるため、避けることが重要です。
2. 本人の「疾患受け入れ」を助ける
メンタル疾患の治療やリハビリは、本人が「自分が病気である」ことを受け入れない限り、前進が難しくなります。家族としてできることは、
- 本人が病気を受け入れやすい環境を整える
- 話しやすい状況を作り、相談相手になる
- 徐々に受け入れを進めるように支援する
3. 病気について学びつつ、本人と協力する
家族自身も病気について学ぶことで、適切なサポートが可能になります。
- 病気や治療方法について学ぶ
- 対処法やサポート制度を知る
- 必要な場面で「コーチ」として関わる
4. 緊急対応や枠組みの設定
症状が悪化し、危険な状況(自傷・他害・巻き込みなど)が発生する可能性がある場合には、毅然とした対応が求められます。
- 落ち着かせる対応(頓服薬の使用含む)
- 「ダメなことはダメ」と線引きをする
- 病院などの専門機関と連携する
巻き込みへの対策
本人の病状が悪化すると、家族を巻き込んでしまうことがあります。この状況では、
- 「できること・できないこと」を事前に決める
- 巻き込みは完全なルール違反と定義する
- 違反時の対応を事前に決めておく
これらを実施することで、家族自身の負担を軽減しつつ、適切な支援を継続することができます。
3. 家族自身のストレス対策
家族が安定した状態で冷静に対応するためには、適切なストレス対策も必要です。
具体的な対策
- 本人と距離を置く時間を作る
- ストレス発散を行う(趣味・運動など)
- 信頼できる人と話す
まとめ
家族がメンタル不調になった際には、まず「受け入れる」ことが大切です。その上で、穏やかに接し、本人の受け入れを支え、病気について学び、適切な対応を取ることが求められます。加えて、家族自身のストレス対策も考えながら、長期的に支援を続けられる環境を作ることが重要です。