はじめに
本記事では、心療内科などで処方される睡眠薬の一つであるブロチゾラム(商品名:レンドルミン)について詳しく解説していきます。
不眠症でお悩みの方や、現在睡眠薬を服用している方にとって、有益な情報となれば幸いです。
ブロチゾラムは、ベンゾジアゼピン系に分類される睡眠薬であり、その特徴として「程よい作用時間」が挙げられます。
睡眠薬には様々な種類があり、それぞれの持続時間や効果によって適応される不眠のタイプが異なります。
本記事では、ブロチゾラムの作用や適切な使用方法、副作用や注意点について詳しく説明していきます。
不眠症と治療の基本

不眠の放置がもたらす影響
不眠は単に「よく眠れない」という問題にとどまらず、うつ病の初期症状であることも少なくありません。
また、うつ病や他の精神疾患を悪化させる要因にもなるため、早期に適切な対応をとることが重要です。
不眠治療の3段階
不眠治療には段階があります。基本的な流れとして、以下の順でアプローチしていきます。
- 薬を使用しない方法
・睡眠習慣の改善(規則正しい生活・適度な運動・カフェインの制限 など)
・リラックス法(瞑想・入浴・深呼吸 など) - 依存性のない睡眠薬の使用
・メラトニン受容体作動薬(ロゼレムなど)
・オレキシン受容体拮抗薬(ベルソムラなど) - ベンゾジアゼピン系睡眠薬の使用(ブロチゾラムなど)
上記の方法で効果が不十分な場合、ブロチゾラムのようなベンゾジアゼピン系の薬が選択肢となります。
ベンゾジアゼピン系睡眠薬の分類と特徴

不眠のタイプと対応する薬の選び方
不眠には以下の4つのタイプがあります。
- 入眠困難(寝つけない)
- 中途覚醒(夜中に何度も目が覚める)
- 早朝覚醒(朝早く目が覚めてしまう)
- 熟眠障害(眠りが浅く、疲れが取れない)
ブロチゾラムは短時間型の睡眠薬であり、入眠困難と中途覚醒の両方に対応可能な特徴を持っています。
また、中間型ほど朝に効果が残りにくいため、比較的使いやすい点もメリットの一つです。
ブロチゾラムの特徴と注意点

ブロチゾラムの主な特徴
・ 短時間型の睡眠薬であり、入眠困難・中途覚醒の両方に効果がある
・ 作用時間が長すぎず、翌朝の持ち越し効果が少ない
・ 比較的強めの効果が期待できるが、依存性があるため注意が必要
ブロチゾラムの副作用
1.朝の眠気(個人差あり)
2.依存性(長期間使用すると、薬がないと眠れなくなる)
3.もうろう状態(服用後に動き回ると意識がぼんやりすることがある)
服用時に注意すべきこと
- アルコールとの併用を避ける
ブロチゾラムとアルコールは共に中枢神経を抑制する作用を持ちます。
そのため、併用すると薬の作用が強くなりすぎ、もうろう状態や転倒のリスクが高まる可能性があります。
服用前後の飲酒は避け、主治医と相談の上、適切な時間を空けるようにしてください。 - 服用後はすぐに就寝する
ブロチゾラムは服用後、15~30分で効果を発揮します。
この時間に活動してしまうと、意識が半分寝て半分起きているような状態(もうろう状態)になり、思わぬ事故につながることがあります。
服用後は速やかに寝る準備をし、リラックスした状態で就寝することが重要です。
ブロチゾラムの適切な使い方と調整方法
基本的な服用方法
・ 1日1回、就寝前に0.5錠または1錠を服用
・ 服用30分前からリラックスし、寝る準備をする
・ 効果が弱い場合でも、自己判断で増量せず、医師に相談する
効果が不十分な場合の対処法
・ 寝つきが悪い→ より短時間型の薬(ゾルピデムなど)に変更
・ 途中で目が覚める→ より長時間作用する中間型の薬(ニトラゼパムなど)に変更
・ 全体的に眠りが浅い→ ベンゾジアゼピン系の増量ではなく、補助的な薬(トラゾドンなど)を併用する
減薬の方法
ブロチゾラムの長期使用は依存リスクがあるため、減薬の際は以下の手順を推奨します。
- 急にゼロにせず、徐々に減らす(例:1錠→0.5錠→0錠)
- 生活リズムの改善やリラックス法を併用する
- 減薬後、一時的に眠りが浅くなることがあるが、無理に我慢せず適宜調整する
まとめ
ブロチゾラム(レンドルミン)は、入眠困難・中途覚醒の両方に効果がある短時間型の睡眠薬です。
比較的使いやすい薬ですが、依存リスクがあるため長期使用には注意が必要です。
服用方法を守り、必要に応じて薬の種類や量を調整しながら、安全に使用することが大切です。
不眠症は早期対策が重要です。
薬に頼るだけでなく、生活習慣の改善やリラックス法を取り入れることで、より良い睡眠を目指しましょう。