新人看護師がまず知っておくべき検査 血液培養・採血について解説します!

血液培養について知ろう:検査の重要性と注意点

こんにちは。本日は「血液培養」という検査について詳しく学んでいきましょう。医療現場では発熱や感染症が疑われる場合、原因を特定し治療に繋げるために、血液培養が実施されることがあります。本記事では、この検査の目的や手順、実施時の注意点について詳しく説明していきます。


血液培養とは?

血液培養は、患者さんの血液中に細菌が存在しているかを調べるための検査です。正常な血液は無菌状態であるべきですが、何らかの理由で細菌が血液中に侵入し、感染を引き起こす場合があります。この状態を検知するために、血液培養が行われます。

検査の流れとしては、患者さんから採取した血液を「培地」と呼ばれる細菌を育てるための専用ボトルに注ぎ、一定期間細菌の増殖を観察します。この検査結果により、血液中に存在している細菌の種類を特定することが可能となり、それに基づいて適切な抗菌薬が選択されます。


血液培養を実施する際の注意点

血液培養は一見、通常の採血と似ているように思えますが、いくつかの重要な注意点があります。ここでは、大きく4つのポイントに分けて説明します。

1. 採血は抗菌薬投与前に行う

血液培養を行う際の最も基本的なルールは、採血を抗菌薬投与前に実施することです。血液中の細菌を検出するためには、抗菌薬が投与される前の状態で血液を採取する必要があります。抗菌薬を投与してしまうと、血液中の細菌が減少または消失してしまい、正確な検査結果が得られない可能性があるためです。

2. コンタミネーションの予防

コンタミネーションとは、検体が外部の細菌によって汚染されることを指します。私たちの皮膚表面には常在菌と呼ばれる細菌が存在しますが、これらが血液培養検体に混入すると、本来の結果が不明瞭になり、誤った治療方針につながる恐れがあります。

コンタミネーションを防ぐための具体的な対策

  • 採血部位をしっかりとアルコールや消毒薬で清潔にする。
  • 採血時には必ず手袋を着用する。
  • 血液培養ボトルのキャップを外した後、アルコール綿でキャップ部分を消毒する。

これらの手順を徹底することで、汚染のリスクを大幅に軽減できます。

3. 血液培養は2セット採取する

血液培養では、通常2セットの検体を採取します。それぞれのセットには、「好気ボトル」(青色)と「嫌気ボトル」(オレンジ色)が含まれています。

  • 好気ボトル:酸素が必要な細菌を検出します。
  • 嫌気ボトル:酸素がない環境で増殖する細菌を検出します。

この2種類のボトルを用いることで、より幅広い細菌の検出が可能となります。また、2セットの検体を採取する理由には次のようなものがあります:

  • 見逃しを防ぐため:血液中の細菌は常に一定量存在するわけではなく、検出可能なタイミングが限られる場合があるためです。
  • 汚染と感染の区別をするため:1セットのみではコンタミネーションか感染によるものかの判断が困難な場合があります。

なお、採血する際には異なる部位から行うのが原則です。例えば、1セット目は左腕、2セット目は右腕から採取するなど、部位を変えることで精度を向上させることができます。

4. 採血の順番と方法

血液を培養ボトルに入れる際、オレンジ色の嫌気ボトルから先に血液を注入します。これは、嫌気ボトル内で酸素を嫌う細菌が影響を受けないようにするためです。その後、青色の好気ボトルに血液を入れるのが適切な順序です。

また、ボトルに血液を注入する際の注意点として、規定量(8~10mL)を守ることが重要です。過剰に注入してしまうと、ボトル内の培地の濃度が薄まり、細菌の検出率が下がる可能性があります。


血液培養の実施がもたらす効果

血液培養を行うことで、感染症の原因となっている細菌を特定し、適切な治療法を迅速に選択することが可能となります。特に重症感染症が疑われる場合、この検査は診断において極めて重要な役割を果たします。


まとめ

本記事では、血液培養の目的や重要性、実施時の注意点について詳しく解説しました。以下が要点のまとめです:

  1. 血液培養は抗菌薬投与前に実施する
  2. コンタミネーションを防ぐために清潔な手順を守る
  3. 2セットの検体を異なる部位から採取する
  4. 嫌気ボトルから順に血液を注入する

正確な手順で検査を実施することにより、患者さんに適切な治療を提供できるようになります。本記事が医療現場での実践や知識の向上に役立てば幸いです。