ASD(自閉症スペクトラム障害)は治りますか?

今回の内容は、ASD(自閉症スペクトラム障害)は治るかどうか、というお話です。
結論から言いますと、完全には治りません。特性がずっと残ります。
しかし、二次障害と不適応な対応は、対策を取れば改善を図れます。
簡単に、ASDについてご説明しましょう。

ASD(自閉症スペクトラム障害)は、幼少の頃からずっと、対人関係で困難を抱えたり、
様々なこだわりが続く、大きな2つの特性があります。
中には不適応により、二次障害(うつ病など)や対人不安が生じることもあります。
ADHD(注意欠如多動症)とは異なり、症状を改善する薬はありません
しかし近年では、特性に対するサポートが充実してきているようです。

冒頭でお話ししたとおり、ASDの特性はずっと残り、続きます
この特性は生まれつきのものです。そのため、特性に対する対策を取るのが有効な方法です。

対人関係での困難に対しての対処法は、他人への表現のぎこちなさを、定型発達の方の表出を真似して補ってみる、感覚で空気が読めない時は理屈や経験から推測して考える、等があります。
こだわりへの対処法は、相手や全体の視点、一歩引いた視点から見るように練習すること、自分が持つ興味と相手にとって有益になることを満たせるこだわりの内容を選択する、そして自分のルールを他人に強要しないことが大事です。

弱点を補うことが出来れば、本来持つ長所を大いに生かすことが出来ます
特にこだわりに関しては、何かを続けることや実行することに対する力を身につけることが出来るでしょう。
また長所を生かすことが出来れば、不適応な行動や二次障害を防ぐことにもつながります

ASDの人にとって、特性はずっと続くものです。
しかし見方を変えたり、弱点を補うための努力や工夫を重ねることで、二次障害や不適切な行動を予防することが出来ます。
本来持つ長所を生かしながら、特性と上手く付き合うのが、最善の策であるのです。