職場で気づかれるADHDの7つのサイン【大人の発達障害】【注意欠如・多動症】

注意欠如多動症(ADHD)

子どもは本来、活発でじっとしているのが難しいものです。しかし、成長するにつれて集中力や感情をコントロールする力が発達し、次第に落ち着いて行動できるようになります。だいたい小学校に上がる頃には、集団での行動や学習にも問題なく適応できることが多いです。

しかし、一部の子どもは授業中でもおしゃべりをしたり、席にじっと座っていられずに教室を歩き回ったりすることがあります。これは、脳の神経発達が遅れているために学校生活に支障をきたしている状態で、「注意欠如多動症(ADHD)」と呼ばれるものです。

大人のADHD

多動の症状は成長に伴い次第に改善することが多いですが、「落ち着きがない」「待てない」といった症状は大人になっても残ることがあります。特に、子どもの頃は目立たなかった軽い症状でも、社会に出てから問題になることがあります。これを「大人のADHD」と呼びます。

「不注意」「落ち着きがない」「待てない」という症状は、職場でもトラブルの原因になることがあります。特に、協力して進める仕事では、周囲に迷惑をかけてしまうことがあるでしょう。

職場で見られるADHDのサイン

今回は、職場で見られるADHDのサインを7つご紹介します。

1. 実行力があるが、飽きっぽい

ADHDの人は、次々と新しいアイデアが浮かんできます。例えば、アップルの創業者スティーブ・ジョブズのように、アイデアを活かして成功する人もいます。しかし、思いついたことをすぐに実行しようとするため、深く考えずに行動してしまうことがあり、問題が発生したり周りと歩調を合わせられなくなったりすることもあります。結果が出るまで努力するのが苦手なため、途中で投げ出してしまうことも多く、周囲からは「実行力があっても続かない」と誤解されることがあります。

2. 計画が苦手

ADHDの人は、好きなことや興味のあることから先に取り組みがちで、嫌なことを後回しにしてしまいます。仕事でも、優先順位をつけて進めるのが難しいことがあります。また、飽きっぽいため、計画的に物事を進めるのが苦手です。特に長期間にわたるプロジェクトでは、うまく対応できないことが多いです。

3. 単純な事務作業が苦手

不注意から、誤字や入力ミス、計算ミス、書類の提出ミスなどがよく見られます。単純で細かい作業を続けるのが苦手で、新しいことには意欲的でもルーティンワークになるとすぐにやる気をなくしてしまうことがあります。そのため、事務や経理、プログラミング、設計などの職種はあまり向いていないかもしれません。

4. 転職を繰り返す

飽きっぽい性格から、一つの仕事を長く続けるのが難しい場合があります。中には、1〜2年ごとに転職を繰り返す人もいます。しかし、子どもの頃からずっと続けていることがあれば、それを職業に選ぶことで長続きする可能性があります。例えば、筋トレが好きならスポーツ関連の仕事、ファッションが好きならアパレル関係の仕事などを選ぶとよいでしょう。

5. 会議が苦手

会議のように刺激が少なく長時間話を聞く場面は、ADHDの人にとって非常に苦痛です。集中力が続かず途中で飽きてしまい、人の話を長く聞くことができません。そのため、会議中に貧乏ゆすりをしたり手遊びをしたりして、落ち着きがなく見えることがあります。また、不注意で会議後に内容を勘違いしてしまうこともあります。重要な会議では、議事録をしっかりと確認することが必要です。

6. 整理整頓が苦手

ADHDの人は、デスクや部屋が散らかりがちです。文房具や書類が山積みになり、使いたい時に必要なものが見つからないことがよくあります。物を元の場所に戻さなかったり、不要なものを捨てないことが原因です。また、不注意から電気の消し忘れや鍵のかけ忘れ、会社の備品の紛失なども発生しやすくなります。

7. お金の管理が苦手

欲しいものがあるとすぐにお金を使ってしまい、貯金が苦手です。時には、他に使う予定のお金を欲しいものに使ってしまうこともあります。経営者がADHDの場合、会社の資金管理に大きな問題が生じる可能性があるため、周囲のサポートが必要です。

最後に

職場でADHDの特徴が目立つことがあっても、それを長所として成功している人も多くいます。「不注意」は「直感的で創造力が豊か」「切り替えが早い」「適応力がある」と言い換えることもできますし、「落ち着きがない」「待てない」は「仕事が速い」「チャレンジ精神がある」と評価されることもあります。

ただし、症状が原因でトラブルが多い場合は治療薬もありますので、悩んでいる場合は精神科を受診することをおすすめします。薬によっては専門医しか処方できないものもありますので、事前に確認してください。