心が成熟している5つのサイン【苦労してきた人】

SNSでは、自己アピールをする人が多く見られます。例えば、鍛えた筋肉を見せびらかす人、美容によって美しくなった外見を自慢する人、さらには「東大卒」と学歴を誇示する人もいます。しかし、その一方で、心の美しさを誇る人はあまり見かけません。心の成長によって生まれる美しさは、人々に感動を与えることができるのです。

アメリカの心理学者カーステンセンの調査によれば、30歳の若者よりも70歳の高齢者の方が感情をコントロールでき、ポジティブで幸福感も高いと言われています。脳が老化しても、心の成長は80歳を過ぎても続くというのです。身体的なピークが20代であることを考えると、これは非常に不思議なことです。だからこそ、年齢に関係なく、心の成長を意識することが大切なのです。若い頃にカリスマと呼ばれるような魅力的な人でも、歳を重ねるうちに周囲から孤立し、晩年に孤独を感じることがあります。これは、心を磨かず成長させなかった結果かもしれません。アメリカの精神分析家エリクソンによると、心の成長とは、人生の課題を一つずつ乗り越えることで達成されると言います。まるで育成ゲームのキャラクターが試練を乗り越えて成長していくように、心もまた、試練を通じて成長していくのです。

では、心が成熟している状態とはどのようなものなのでしょうか?

心が成熟している5つのサイン

心の成熟を示す5つのサインをご紹介します。

1. 親に自分の意見を言える

心の成長の大きな節目は、親からの自立です。単に親元を離れて生活しているだけでは、本当の自立とは言えません。親の前で自分の意見を主張できず、言いなりになってしまう場合、それは自立とは呼べないでしょう。親の価値観に縛られることなく、自分自身の価値観を持ち、「自分はこう考える」と自信を持って言えることが、本当の自立です。

2. 思いやりがある

心が成熟すると、愛されることよりも、他者を愛することが優先されるようになります。「認められたい」「愛されたい」とばかり考えているのは、まだ子どもの心です。成熟した心は、他人の視点で物事を見られるようになり、自分の喜びよりも他人の喜びを優先できるようになります。

3. 世の中のことに意識を向けられる

心が成長すると、視野が広がり、自分のことだけでなく、家族や地域、そして世界にも目を向けられるようになります。世界で起きている出来事を他人事と思わず、自分のことのように心を痛めることができるのは、心が成熟している証です。

4. 思い通りにならなくてもリセットできる

人生には思い通りにいかないことがたくさんあります。失敗や後悔があっても、それを受け入れ、次のステップに進むことができる人は、心が成熟していると言えます。夢を持つことは重要ですが、うまくいかない時には、潔く諦め、次の夢に向かって再出発できる力も必要です。

5. オンリーワンの存在であることに気付く

若い頃は他人と自分を比べがちですが、心が成熟すると、「人は人、自分は自分」と割り切れるようになります。最終的に、自分自身が唯一無二の存在であると気づくことが、心の成熟を示すサインです。

不思議なことに、多くの人は60歳を過ぎると、神や自然といった大きな存在を意識するようになります。死を意識するようになると、「自分にも何か意味があって生まれてきたのかもしれない」と感じることが多くなるのです。例えば、アップル創業者のスティーブ・ジョブスは、晩年に「成功を追求する人生」を振り返り、後悔したと言われています。彼は、富を追い求めても死後に持っていけるのは愛情に満ちた思い出だけだと語り、心の豊かさこそが本当の価値だと悟りました。

心の成熟は、身体の成長とは異なり、年齢に関係なく進むものです。毎日の困難や試練が、あなたの心の成長に繋がるのだと考え、ぜひその成長に目を向けてみてください。