【大人の発達障害】多くの方が「とある心理」に悩んでいます

突然ですが、皆さんは自分に「自信」がありますか?
自信に満ち溢れている人もいれば、自分を否定してしまいがちな人もいるでしょう。
筆者自身、大のネガティブ人間であり、過去には豆腐くらいの柔らかいメンタルが世間の荒波にもまれ、作りたての麻婆豆腐のようにズタズタになった経験があります。

この記事では、「自己肯定感」「発達障害」に焦点を当て、それぞれの関係性やその乗り越え方について解説します。特に、発達障害の特性を持つ方々の心理や課題に寄り添いながら、自己肯定感を高める具体的な方法をお伝えします。

1.自己肯定感とは?

まず「自己肯定感」について確認しましょう。
一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会によれば、自己肯定感とは「自分の存在そのものを認める感覚」であり、「ありのままの自分をかけがえのない存在として肯定的・好意的に受け止めることができる感覚」を指します。
つまり、自分の良い面も悪い面も、すべてを含めて受け入れることができる心の状態を示しています。

    自己肯定感は、「自信」の源とも言われます。
    自己肯定感が低ければ、何事にも前向きに取り組む気力が湧かず、自己否定の感情にとらわれることが多くなるのです。

    2.発達障害と自己肯定感の関係

    発達障害には、自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などの種類があります。
    これらを抱える方々は、一般的に自己肯定感が低い傾向にあると指摘されています。

      もちろん、すべての発達障害の方がそうであるわけではありませんが、その背景にはいくつかの理由が存在します。

      理由1: 失敗体験や叱責の多さ
      発達障害の方々は幼少期から、特性に起因する失敗を繰り返してきた経験を持つ場合が少なくありません。
      それが原因で周囲から叱責されたり、否定的な評価を受けたりすると、「自分はダメな人間だ」と感じてしまうことがあります。

      たとえば、学校生活では、「どうしてこんな簡単なことができないの?」と言われたり、集団行動で浮いてしまったりすることがあるかもしれません。
      大人になり、職場でも同じような評価を受けることで、さらに自己肯定感が低下するケースがあります。

      理由2: 環境の影響
      自己肯定感は個人の努力だけでなく、環境に強く左右されます。発達障害の特性を理解してくれる環境であれば、失敗しても前向きに捉えられることが多いですが、そうでない環境では、失敗そのものが「自分の価値が低い」と感じる原因になります。

      3.自己肯定感を高めるための方法

      自己肯定感が低い状態から抜け出すためには、自分自身の価値を見つけ直す作業が必要です。
      ここでは、そのために効果的な方法をご紹介します。

        方法1: 自分の強みを発見する
        アメリカのVIA研究所のライアン・ニーミック博士は、「自分の強みを知ることは自己肯定感を高める重要な鍵だ」と述べています。
        自己肯定感が低い状態では、自分の強みに気づいていない場合が多いのです。

        自分の強みを見つけるための方法として、「リフレーミング」があります。
        リフレーミングとは、物事を別の視点から捉え直すことです。
        たとえば、自分の短所を反対の視点から見てみると、思わぬ強みが見えてきます。

        リフレーミングの例
        短所: 大雑把 → 長所: 仕事のスピードが早い
        短所: 優柔不断 → 長所: 慎重に考えることができる
        短所: 融通がきかない → 長所: 貫徹力がある
        このように、自分の短所を別の角度から捉え直すことで、自分に対するポジティブなイメージを持てるようになります。

        方法2: パワーポーズを活用する
        簡単に自信を引き出す方法として、ハーバード大学のエイミー・カディ教授が提唱する「パワーポーズ」があります。
        この方法は、2012年にTEDトークで紹介され、多くの人々に影響を与えました。

        パワーポーズのやり方
        両手を大きく上げてスーパーマンのようなポーズをとる。
        両手を腰に当てて胸を張るワンダーウーマンのポーズをとる。
        これを2分間行うだけで、ストレスホルモンであるコルチゾールが減少し、自信を高めるホルモンであるテストステロンが増加すると言われています。
        実際に試してみると、プレゼンや面接の前に心が落ち着き、自信が湧いてくる感覚を得られるでしょう。

        4.自信を持つために大切な考え方

        自己肯定感や自信を高めるには、「環境の影響」を正しく理解することも重要です。
        失敗や叱責を経験してきたことが原因で自己肯定感が低下している場合、それは必ずしも自分の努力不足ではありません。

          世界的な経営学者ピーター・ドラッカーもこう述べています。
          「強みのみが成果を生む。弱みは、たかが頭痛を生むくらいのものである。しかも弱みをなくしたからと言って何も生まれやしない。強みを活かすことにエネルギーを費やさなくてはならない。」

          つまり、弱点ばかりに目を向けるのではなく、自分の強みに集中し、それを活かすことが重要なのです。

          まとめ

          この記事では、発達障害の方々に見られる自己肯定感の低さと、その克服方法について解説しました。
          ポイントをおさらいすると以下の通りです。

          1. 発達障害の方々に自己肯定感が低い傾向がある理由
            失敗体験や叱責が原因であり、環境の影響が大きい。
          2. 自己肯定感を高める方法
            自分の強みを発見し、リフレーミングを活用する。
          3. 自信を持つためのテクニック
            パワーポーズを取り入れて、自信を引き出す。

          自己肯定感や自信が低くても、それは決してあなたの価値を否定するものではありません。
          自分の強みに目を向け、少しずつ前向きに進むことで、より充実した生活を手に入れることができるはずです。

          少しでも多くの方が、自分を肯定し、自信を持てる日々を歩めますように。