今回は「ストレスを感じやすい人はAPDを発症しやすい」というテーマについてお話しします。
皆さんは普段、ストレスを感じやすいほうですか?
それとも、あまりストレスを感じないタイプでしょうか?
私は完全に前者で、ストレスを抱えやすいタイプです。
仕事がうまくいかなかったり、職場の人間関係に疲れたりすると、帰り道にコンビニで買うスイーツに何度も助けられたことがあります。
そんなストレスを感じやすい人は、実はAPD(聴覚情報処理障害)を発症する可能性が高くなると言われているんです。ご存知でしたか?
APDとは、聴力検査では正常と診断されるものの、日常生活で聞き取りが難しく感じる症状のことです。
例えば、騒がしい場所や雑音が多い環境で人の話を聞き取るのが苦手だったり、電話越しの声がよく聞き取れなかったり、文章なら理解できることでも口頭だとわかりにくくなったりすることはありませんか?
APDの原因については未解明な部分が多いのですが、専門家の間では「ストレスを抱えやすい人はAPDを発症しやすい」という意見が指摘されています。
では、なぜストレスがAPDの発症リスクを高めるのでしょうか?
今日はその理由について詳しく解説します。
ストレスを抱えやすい人がAPDを発症しやすい理由
1. 不安や悩みを抱え込みやすい

突然ですが、皆さんが今抱えている大きなストレスは何でしょうか?
私の場合、一番辛かったのは、仕事内容が自分に合わなかったり、人間関係に悩んでいた時期です。
社会で働いていると、こうしたストレスに直面することもありますよね。
例えば、仕事内容にプレッシャーを感じて「明日も失敗するんじゃないか」「他の人はできるのに自分だけがダメなんじゃないか」といった不安が次々に膨れ上がることもあるでしょう。
このような悩みが積み重なると、集中力が低下して仕事中も気が散りがちになり、人の話も頭に入ってこなくなることがあります。
心の余裕がなくなると、他人の話をしっかり聞けない感覚があるのではないでしょうか?
つまり、ストレスからくる不安や悩みが集中力を奪い、聞き取りにくさが生じる原因になるのです。
2. うつ病や適応障害のリスクが高まる

仕事で大きなストレスを抱えると、時にはうつ病や適応障害と診断される方もいます。
責任感が強く真面目な人ほど、ストレスに影響を受けやすいかもしれません。
うつ病や適応障害は、ストレスに関連する精神的な病気です。
ある論文によると、APDの症状を持つ成人45例の背景要因を調べた結果、最も多かったのは発達障害(ADHD、ADD、ASD)で71%、次に多かったのが9%のうつ病・適応障害などの精神疾患でした。
このことから、APDを訴える人の中にはストレス関連の心の病気を持つ方が多いことが分かります。
つまり、ストレスが原因でうつ病や適応障害を発症し、その影響でAPDの症状が現れる可能性があるのです。
3. 睡眠障害を起こしやすい

ストレスが溜まると、眠れなくなったり、途中で何度も目が覚めたり、朝起きても熟睡した気がしないといった経験はありませんか?
これが睡眠障害です。
睡眠障害は、生活リズムの乱れや薬の副作用に加え、ストレスが原因となることもあります。
睡眠の質が悪くなると、脳の覚醒水準が低下し、聞き取りが難しくなることがあると言われています。
先ほどのデータによれば、睡眠障害は精神疾患に次いで5%の割合でAPDの原因に挙げられています。
ですので、もし現在睡眠の問題を抱えているなら、それがAPDの一因となっている可能性も考えられます。

ストレスがAPDの発症に関わるので、まずはストレスを減らすことが大切です。ここでは推奨されている2つの方法をご紹介します。
1. APD当事者の会に参加してみる
APDの方々が情報を共有するコミュニティ「APS(APD Peer Support)」があります。
インターネットで検索すると、過去の交流会のレポートや、APDの方が困っている状況など、詳しく知ることができます。
同じ悩みを抱える人たちの声を聞くことで、気持ちが軽くなり、ストレスが緩和されるかもしれません。
私も共感できた話として、新型コロナウイルスの影響で設置されたビニールシート越しの会話が聞き取りにくいというエピソードがあります。
同じように困っている人がいることを知って、心が少し軽くなりました。
情報交換を通じて、役立つ対策も見つかるかもしれません。
2. 専門家に相談する
APDの原因はストレスだけではなく、他にもさまざまな要因が考えられます。
専門家に相談することで、自分の状態を理解し、効果的な対策を考えることができるでしょう。
さらに、話を聞いてもらうことでストレスが軽くなることもあります。
専門家への相談が難しい場合は、信頼できる人に話を聞いてもらうのも良いでしょう。
話すことでストレスが緩和し、心が安定することがあります。
まとめ
ストレスがAPD発症につながる理由は以下の3つです。
- 不安や悩みによる集中力の低下
- うつ病や適応障害などの心の病気が関連すること
- ストレスによる睡眠障害で脳の覚醒水準が下がること
【対策】
・APD当事者の会(APS)への参加
・専門家のカウンセリングを受ける、または信頼できる人に話す
以上、「ストレスを感じやすい人はAPDを発症しやすい」というテーマでした。