1,はじめに
このコラムでは、孤独とは何かについて検討します。一人でも孤独を感じないための方法や、孤独を受け入れる、楽しむ方法をお伝えできれば幸いです。「障害をもったことによって、孤独感を感じがちになってしまった人」や、そうでない人にも、孤独について考えていただく機会になれば幸いです。私は、「孤独」について向き合って、よく考えることによって、今は孤独感があまり辛くなくなりました。このコラムは、鬱で辛い人や、発達障害によって仕事場でうまく馴染めない人にも、読んでいただきたい文章となっています。
2,孤独との向き合い方
孤独とは、「孤立している独り」と捉えることもできます。つまり、基本的には、たとえ一人のときがあっても、孤立していなければ、孤独ではないということです。
しかし、家族や友人とのつながりがあっても、孤独を感じてしまう人はいます。

家族も、結局は自分とは違う人間で、遺伝子が近いだけの他人ということもできます。例えば、家族間でも、価値観が共有できない場合があります。
また、友人においても、親友といえる人がいない人が、かなりの割合でいらっしゃると思います。そう考えたとき、人間は孤独な時間がかなり多いと言えるでしょう。そういった、孤独に対して、どう向き合うかというのが今回のテーマです。
3,孤独と生と死
人間は、生まれたときと死ぬときは基本的に独りです。
双子の場合は違いますが、この世に生を受けたとき、人間は仲間も、物も、何も持たない状態で産まれてきます。裸で、未熟で、なんのギフトも受けずに生まれてきます。生まれた瞬間は、自分が産まれたことすら、自分で本質的に理解していないかもしれません。
私たちは幸運にも、親や生まれた病院に生かされて、そのまま成長することができましたが、そうでなければ、そのまま死んでしまう命だったでしょう。
また、死ぬ時も独りです。生あるものが、いつか死ぬというのは、この世の定めです。もちろん、病気や老いによって活力が0になる、もしくは、事件や事故によって突然生命がシャットダウンされる、というのに違いはあります。
しかし、どんな人間でも、死後の世界があるのかわからない以上、物はもちろんや自分の精神性さえ、別の世界や次の人生へ持っていけない可能性もあるでしょう。
また、どれだけ仲が良くても、一緒に死んでくれる仲間はいません。独りで、自分の鼓動が止まることを想像したら、今でも恐ろしくなりますが、それが事実です。
そう考えると、人間は、生まれたときと死ぬときは独りだと思いませんか?

また、そうである以上、孤独に対する向き合い方の「自分なりのスタンス」というのを決めておいてもいいかもしれません。そういった意味で、私は、「命とは何なのか、私たちはどこからきて何のために生きて死んでゆくのか」、たまに考えてしまうときがあります。難しく考えない、というのが一番大事ですが、たまに深く人生について考えながら、自分の時間を使って「質の良い孤独」を楽しむ、というのも良いでしょう。
4,孤独を感じないようにするには
孤独を感じないようにするには、他の人と連絡したり、一緒に食事を楽しんだりするのも良いですね。また、何かに没頭する、熱中する、というのも、孤独を感じないために良いでしょう。仕事でも、趣味でも、恋愛でも、家族を守るためでも、何か熱中できるものがあれば、その人にとって、「自分の存在意義」というのが保たれます。
「孤独感」というが、自分の胸にぽっかりと穴が開いた、「空虚な感覚」であるとするならば、それを別のもので満たしてあげるのが良いでしょう。「なんでこんなことしているんだろう」ということを考えられないくらいに思えたら最高です。
また、趣味に熱中できなくなったら、自分の「心地よい感覚」「おいしい食事や質の良い睡眠」を楽しむことを心がけましょう。日々が穏やかで心地よければ、気持ちにゆとりができて、友人との会話や、ショッピングの際の店員さんとの会話が、いっそう楽しくなるでしょう。孤独を満たすには、まずは自分の生理的な欲求を、叶えられる範囲で実現するのが良いですね。

4,孤独を楽しむ
「ひとりは気楽」という考え方があるように、孤独に対して「否定的な意味」だけでなく、「肯定的な意味」を見いだすのも良いですね。
例えば、「人は独りで産まれて、死ぬ時も独り」と述べましたが、それに対して、「生きることが気楽になる」、と考えることもできると思っています。自分がやったことがすべて0になって、清算されるのであれば、「一度きりの人生、自由に様々なことに挑戦しよう」「一度きりの人生、リラックスして、欲を出しすぎないことによって幸福になろう」と人によってさまざまな捉え方ができると思っています。
また、孤独や、一人の時を「おひとり様の時間」「自由」と感じることができれば、人生はより豊かになるでしょう。
孤独は、物思いにふけったり自分と対話したり、リラックスしたりするために、とても良い時間です。カフェで読書したり、ふらっと一人でお酒を飲みに行ったりするのも良いですね。自分以外の人がいると、どうしても気を遣たり、相手に合わせたりする必要があります。家族や友人、恋人との生活が充実しているように見える人でも、実は、一人の時間が少ないことによって、苦労しているかも知れません。「隣の芝は青く見える」という言葉があるように、他の人が持っていて、自分が持っていないものは羨ましく感じるものです。しかしながら、対人関係に使う時間と一人の時間は、反比例するものなので、その人に合った「人とのつながり」や「コミュニティ」を築くと良いですね。

5,まとめ
以上が、私の考える「孤独の楽しみ方」です。
「孤独」は、悪い意味に捉えがちですが、「寂しさ」を感じないように何かに熱中することや、「寂しさ」にノスタルジーを感じながら、読書や一人酒に浸るのも良い、ということをお伝えしたかったのですが、いかがでしたでしょうか?
私は、「孤独との向き合い方」というのは、「個人の人生観」につながるものがあると思っています。教育者や、部下を教える立場の方は、他の人の成長を楽しみ、励みにするのも良いでしょう。また、自分がより高みを目指すのもいいですね。
ただ、「人生は何を為さなくても良い」ということも、頭の片隅に置いておくと、気が楽になるかもしれません。私は、今までの人生で挫折を沢山経験しましたが、今は、「自分を大切にする心」が一番大事だと思っています。自分を大切にする過程で、自分の周りにいる人も大切にできたら、きっと何事もうまくいきやすいでしょう。
また、人は、その人に合った環境で生活することも大事です。自尊心を傷つけられる機会が多い場所では、孤独感や無力感を感じてしまいがちですので、何か、大きな悩みや挫折があったときは、一度、お休みの時間を設けて、いらないものや、必要だと思って固執しているものを手放すようにしましょう。何か失ったとき、人は成長したり、気付きを得たりすることもあるので、あまり無理をせず、ご自愛くださいね。